まず、既に終了して1週以上たつため簡単な感想のみにとどめるクラシック2レース。
■桜花賞
レーヌミノルの最大の勝因は、(これはいうべきではないかもしれないが)鞍上強化だったように思える。
今回のレースでほぼ確実に1600mすら長いと感じさせる馬を最後まで持たせた、池添騎手の手腕が何より大きかった。
また、武豊騎手のリスグラシューもさり気に仕事をしている。
ただこちらは、時計を要する馬場が影響したか、終いの脚が前とほぼ同じになってしまった。
ソウルスターリングについては、本当に馬場で負けただけかもしれない。地力負けかもしれない。
ただ少なくとも、世代で抜けた馬でないことだけは今回はっきりした。
アドマイヤミヤビは、この大敗が影響していないなら、優駿牝馬では狙うべきところ。
乾いた馬場でさえあれば、陣営も本気で取りに来そうな気がする。
優駿牝馬は、なんだかんだで桜花賞組が圧倒的に強い。このデータは、ましなトライアルが設けられない限り、
ずっと変わらないはず。
■皐月賞
アル・アイン。まさかの毎日杯組。高速決着。もう色々と誤算ばかり。
前提を誤った時点で終了。
勝った馬、良い進路を取れなかった2着馬は強い。東京優駿は、基本高速決着になるので、
良でさえあれば2頭とも次回も注意。
ファンディーナは、正攻法で負けたのだから地力負け。ただ、この時期の牝馬が、1分58秒台の時計を出せるなら
十分強いと思う。
スワーヴリチャードは、内に入らない、終いも伸びない、やや早めのペースでも行きたがる、と
課題がより見えたレースだった。ただ、いずれも器用さがない、坂が堪えた、ハイペースなら折り合える、と
東京優駿ではそれほど影響がない。人気落ちしない気はするが、負けた馬の中では最も巻き返しが怖い。
東京優駿は、まれに京都新聞杯や青葉賞1着馬が絡んでくる程度で、やはり皐月賞組が有利。
■天皇賞(春)
前哨戦を勝ち、未だ4着以下がないサトノダイヤモンド、
前哨戦ながらG1を勝ち、実質4着以下がないキタサンブラック(東京優駿は度外視)、
似たタイプながら、基本的には、前者は差し偏重、後者は先行偏重。
このレースをすでに勝ち、さらに古馬としての実績を十分重ねているブラックのほうが有利に思えるが、
ダイヤモンドの昨秋からの成長力も侮れない。
伏兵は見当たらず、却って、下位人気が捨て身のレースをして1頭だけ人気薄なんて決着になりそう。
見るレースでしょう。
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